第1174 2025/09/15
世界陸上チェコ代表 いわき事前合宿
~サポートから見えた世界レベルの姿~
9月5日(金)~9月12日(金)にかけて福島大学陸上競技部から3名の学生が世界陸上チェコ代表いわき事前合宿に参加しました。世界陸上に出場するチェコの選手のサポートを行い、1週間で世界と繋がる特別な時間を過ごしてきました。競技への新たな気づきや多くの学びと刺激を得たのではないのでしょうか。早速参加した3名に話を聞いてみましょう!

貴重な経験!
はじめに2年の小野に話を聞きました。
代表選手のサポートをしてみて、いかがでしたか?

小野「私の地元であるいわき市で世界のトップ選手のお手伝いができて、とても嬉しかったです。毎日間近で選手たちの動きを見て、たくさん刺激を受けました。選手たちは大会前でしたがとてもリラックスしながら調整練習を行なっていました。裸足でジョグをしたりフリスビーをしたりする姿が印象的でした。練習では動き作りや高跳び、ハードル走をしていましたが、すべてが大迫力でした。自分が今まで、言葉としては理解できていた『正しい動き』を、実際に目にしたことで、より理解が深まった気がします」

たくさんの学びと発見がありましたね!
1週間を振り返ってみて、どう感じましたか?

沢山学んだ一週間!
「選手のサポートをすることも英語での会話もあまり経験がなかったので、力になれるか不安な部分もありましたが、選手やコーチがとても温かく和やかな雰囲気だったので、私たちも楽しく、あっという間に1週間が過ぎました。1番嬉しかったのは、私が競技場の端でハードルの練習をしていたら、十種競技のコーチがアドバイスを下さったことです。『relax!すること、踏み切りでもっとpush!すること、リード脚でもっとattack!すること』など細かく教えていただきました。英語でのご指導だったため、雷安くんに通訳をしてもらいました。とても助かりました、雷安くんありがとう。コーチは、『陸上競技は物理学であり、科学であり、そして芸術である』とおっしゃっていました。世界の広さと陸上競技の奥深さを実感しました。私はこの1週間でした経験を一生忘れられないと思います」

とても貴重な経験ができましたね。
これからの競技生活に活かしていきましょう!
ありがとうございました!

貴重な出会いに感謝!
次に2年の佐藤(雷)に話を聞きました!
事前合宿のサポートはいかがでしたか?

佐藤(雷)「かけがえのない1週間でした。もちろんトップ選手の練習や生活を見れたのはかなり貴重な経験ですが、チェコ人の国民性や考え方に触れて、人生観が少し変わりました。まず競技力の向上という面では、走高跳のヤン・シュテフェラ選手の跳躍練習が終わったあとにヤロスラフ・ババコーチから指導していただきました。日本でこれまで指導を受けてきましたが、海外には海外の考え方がありとても興味を持って話を聞くことができましたし、新たな発見もありました。また走高跳選手のウエイトトレーニングをみることができました。インターネットやSNSで探してもあまり出てこないのでどんな特別なことをしているのかとても気になっていましたが、特別なことは特にしていませんでした。トレーナーの方に聞いたところウエイトトレーニングは基礎的な体力作りのためにするものであり、高く跳ぶためには跳躍練習を重ねるしかないということでした。基礎を怠りがちになっていたことにハッとしました」
これからも競技力向上を目指して頑張ってください!
生活面ではどうでしたか?

「生活面では、ホテルで夕食を食べたあとに選手やコーチたちと寿司やラーメンを食べに行きました。そこで、特にコーチとトレーナーとたくさん話すことができました。本当に気さくな方たちで、内容は他愛のない世間話ですが、会話をする相手がチェコ特有の国民性や考え方を持っていると、自分にもそれがいつの間にか伝染しており、自分の中の日本人ではない部分が大きく開けたような気がしました。最終日の朝に、コーチから『私は人のスイッチのようなものを押すのが好きだ。君も初日よりよっぽど明るくなった。私たちと生活する中で、君が心を開いてくれて嬉しい』と言われ、自分がサポートに行ったのに、人として成長させられてしまったなとしんみりしてしまいました。とても貴重な経験をさせて頂きました。この経験をこれからの競技、生活に繋げていけるようにしたいです」

素晴らしい機会を頂きましたね。
ありがとうございました! 
最後に2年の佐藤(凛)に話を聞きました!
事前合宿のボランティアはいかがでしたか?

佐藤(凛)「今回、チェコのいわき事前合宿に1週間ほど参加させて頂きました。世界で戦う人と交流できる機会を設けてくれた木次谷先生には感謝したいと思います。この事前合宿で勉強になったことは、私が考えていた陸上競技よりももっと広い陸上競技を目にすることができたことだと考えています」

なるほど!
具体的に教えてください!

「シビアに練習をするだけでなく、自由に楽しく練習している姿を見て世界レベルでもそこまで私たちと変わらないのかなと感じました。陽気な監督や明るい選手たちにチェコ語を教えてもらい、みんなで選手の応援をしました。日本語で感謝を伝えられた時、とても心が暖かくなりました。世界陸上で、日本を応援すると共にいわきを好きだと言ってくれたチェコ選手にも応援を届けたいと思いました」

世界陸上ではいわきでの合宿を糧に、最高のパフォーマンスを見せてもらいたいですね!
ありがとうございました!
 
今回の体験を糧に!
国公立27大学対校戦の意気込み
~今年の集大成~
9月26日(金)~9月28日(日)に茨城県の笠松運動公園水戸信用金庫スタジアムにて国公立27大学対校陸上競技大会が行われます。今シーズン最後の対校戦です。選手たちはこれまでの練習の成果を発揮し、チーム一丸となって最後まで全力で挑みます。今大会に向けての意気込みを8名の学生に聞いてみました!

すべて全力で!
はじめに4年の米澤に話を聞きました。
意気込みを教えてください。

米澤「2年生の時にダークホースとして参戦し、国公立27大学のハンマー投で優勝しました。そして3年生の時に国公立27大学の砲丸投、ハンマー投で優勝し、王座を死守しました。そして今年が最後の参戦となります。ハンマー投はいつも通り気合いで投げて雄叫びをあげます。砲丸投は10年間の思いを込めつつ楽しみながら試合をしていきたいと思います。」

特に意識することはありますか?

「まずは楽しむことを意識して、最高のお祭りにしていきたいと思います。今年優勝すればハンマー投は3連覇、砲丸投は2連覇になりますが、毎年レベルが上がってきているので、ライバルにも負けないよう全力で挑みたいと思います。どうなっても最後なので全力で楽しみます」

最後の舞台を全力で楽しもうとする姿が素敵です!
ありがとうございました!
次に4年の加藤に話を聞きました。
目標はありますか?

加藤「私の国公立27大学の目標はベスト記録をだして、入賞することです。対校戦として、七種競技に出場するのは今回の試合が最後の大会になります。七種競技の全ての種目において、勝ちにこだわり、力を発揮できるように頑張ります。全ての種目において、ベストを出すことが目標ですが、やり投と走高跳については、特にベスト記録を出したいです。七種競技の最大の特徴は最後まで結果がわからないことです。楽しみつつ、最後まで諦めずに自分の競技ができるようにしたいです。残り限られた時間で種目ごとの動きの共通点を見つけながら、走力・技術ともに精度を上げていきたいです。一点でも多くとり、チームとしての目標に貢献できるように頑張ります」

これまでの努力を信じて、自分らしい七種競技をやり切ってください!

「また、4年生として、チームの士気を高めたり、応援をして、1人1人の選手とコミュケーションを取ることも大切にしながら皆が良い雰囲気で試合に臨めるようにしたいです。様々な選手と話す機会が多いことも混成競技ならではです。大会に臨むにあたり、一つの目標に向かって、同じ方向を向くことができるように、しっかり4年生としての役目を果たすことができるようにしていきます。そして、4年生をはじめとするチームメイト、これまで支えてくださった全ての方への感謝の気持ちを込めた3日間にしていきます」


感謝を力に変えて、チームとともに最高の試合にしましょう!
ありがとうございました!

自分らしく!

仲間と共に頑張りましょう!
次に3年の鎌田に話を聞きました。
国公立27大学の意気込みをお願いします。

鎌田「今回の国公立27大学対校戦では、200mと400mに出場します。昨年は400mで優勝することができ、その経験は自分にとって大きな自信となりました。今年はその自信を糧に、まずは大会初日にしっかり力を発揮し、納得のいく走りで優勝をつかみ、チームに勢いをもたらしたいと考えています。これまで積み重ねてきた練習を信じ、無謀な挑戦ではあるかもしれませんが、46秒台を目指し悔いの残らない走りをしたいです」

仲間に勢いを与える走りを目指す姿勢がかっこいいです!

「さらに、この国公立戦は今のチームで挑む最後の舞台でもあります。個人の結果はもちろん大切ですが、それ以上に仲間とともに挑む最後の大会という特別な意味があります。これまで苦楽をともにしてきた仲間と力を合わせ、チーム目標である『男女総合優勝』を成し遂げ笑顔で帰りたいと思います」


全員が笑顔になって帰りましょう!
ありがとうございました!
次に3年の佐藤(佑)に話を聞きました。
意気込みを聞かせてください!

佐藤(佑)「今大会は走高跳に出場させていただきます。この大会に向けて問題なく練習を積めてこれたわけではないので、なんとか調整してやれることを一つでもやりたいです。………今までの僕ならこう言っていていたでしょう。これまでの僕はなんだかんだでコンディションが万全ではなく、何かしら不安を持って大会に出場することが多かったのです。しかしどうでしょう。今の僕はびっくりするほど元気です。こんな中での目標は高めにするしかないでしょう」

ぜひどんな目標か教えてください!

「自己ベストで入賞。こちらを掲げます。2年間更新できていない自己ベストを更新し、今まで積み上げてきたものを形にします。そして入賞することでチームに貢献し、チームを盛り上げます。開催地がふるさと、ではないですが、関東なのでほぼふるさとです。いざ笠松」


強い意志とチームへの思いが伝わる素晴らしい目標ですね!
ありがとうございました!

自己ベスト入賞へ!

10秒台に向けて!
次に2年の中山に話を聞きました。
国公立27大学へ向けた意気込みをお願いします。

中山「今回の国公立27大学は本当に緊張しています。100mで現在の目標の10秒台を出すチャンスでもあるからです。今年中に100mで10秒台を出すことが今の目標です。最近の練習でも少しづつ近づいていることを感じているのであと2週間弱でしっかり調整し、自信にしていきたいです」

あと少ししっかり調整していきましょう!

「また、国公立27大学は4年生の皆さんの最後の対校戦で集大成でもあると思います。最後の4年生の戦う姿をしっかり目に焼き付けると共に今後の自分の糧にできるよう大切にがんばりたいです。また、マイルリレーでも走ることがあったら全力でがんばりたいです!」

あと2週間弱がんばっていきましょう!
ありがとうございました!
次に2年の平原に話を聞きました。
国公立27大学、どのように戦っていきたいですか?

平原「まずは対校戦として一点でも多く得点を持ち帰りチームに貢献したいと思っています。特に国公立27大学は今年度最後の対校戦で今のチームの一員として競技をするのも最後になるので、勝ちにこだわった試合をしチームに良い雰囲気を届けることができたらと思います」

その思いの中で、特に意識していることはありますか?

「対校戦はチームのために競技をする試合なので不安やプレッシャーを感じることもありますが、一緒に高みを目指していくことでしか味わえない楽しさや嬉しさがあると思っています。残りの期間で競技面はもちろんのこと、チームのために自分に何ができるかを考えて、万全の状態で試合当日を迎えられるように準備していきたいです」

あと少し一緒に乗り越えていきましょう!
ありがとうございました!

チームで乗り切りましょう!

充実した大会に!
次に1年の萩原に話を聞きました。
今大会に向けての意気込みを教えてください。

萩原「国公立27大学では、走幅跳とオープン種目の100mに出場させていただきます。走幅跳では、これまでの練習の成果をしっかりと発揮し、自分の課題を一つひとつ克服しながら納得のいく跳躍を目指したいと考えています。そして、オープンの100mに関しては、今シーズン初めての挑戦となるので、純粋にレースそのものを楽しみたいという気持ちが大きいです。その中で、自分の走りを冷静に分析しつつ、これまで積み重ねてきた練習を信じて全力で挑み、自己ベストを更新できるように頑張りたいと思います」

自己ベスト期待しています!

「走幅跳については、これまでの練習で取り組んできたことを活かしつつ、自分の現状の力をしっかりと発揮し、課題を見つけたいと考えています。その課題をもとにさらに改善を重ね、次につながる良い記録を残せるよう、日々の準備を大切にしていきたいです。また、国公立27大学は3日間にわたり開催され、選手のレベルもに高いと思うので、途中で気持ちを切らすことなく集中力を維持し、最後まで全力で挑みたいです。その中で自分自身の成長を実感できるような試合にしたいと思います」


残りの練習時間も一緒に頑張りましょう!
ありがとうございました!
最後に1年の丹治に話を聞きました。
国公立の意気込みを教えてください!

丹治「国公立27大学は、100mと200mに出場させていただきます。5月の東北インカレのときは、ベストな走りをすることができず、悔しい思いをしました。今回は、シーズンベストを出せるように頑張りたいと思います!」

シーズンベスト出せるといいですね!
対校戦はどのように戦いたいですか?

「このチームでの対校戦は、国公立27大学が最後になるので、自分自身がチームのためにどんなことができるのか考えながら対校戦に臨みたいと思います。先輩方の走りを見て、良いところを沢山吸収し、自分の走りにもつなげていきたいです」

残りの期間頑張りましょう!
ありがとうございました!

ベストの走りへ!(中央が丹治)
編集後記 
世界陸上毎日楽しみです!(赤坂)

対校戦に向けてあと少し頑張ります!(小島)

楽しんで走ります!(能亜)