892号 2019/09/16
天皇賜盃第88回日本学生陸上競技対校選手権大会
~さらなる高みへ~
9月12日(木)から9月15日(日)にかけて、岐阜県にある岐阜メモリアルセンター長良陸上競技場で天皇賜盃第88回日本学生陸上競技対校選手権大会が開催されました。福島大学からは男子1名、女子12名の計13名の選手が出場し、全国の猛者たちと激闘を繰り広げてきました。それでは、激闘を繰り広げてきた選手たちに話を聞いてみましょう。
 よくやった菅野杏奈・中村美宇!見事入賞!!
始めに800mで見事4位入賞した菅野(杏)に話を聞きましょう!
全日本インカレはどうでしたか?

菅野(杏)「目標であった表彰台には上ることができませんでしたが、今ある力を出し切った結果がこれだと思います。最後の直線は今までのレースの中で一番辛かったですが、少しでも上へという気持ちが先行し、脚を無理矢理動かしました。最後の全日本インカレで自己ベストを出すことができてよかったです」

入賞、自己ベスト更新おめでとうございます!

「高校時代や大学1年生の自分は決してこのような舞台に立てるような選手ではありませんでしたし、その時の自分が今の自分を見たらきっと信じられないと思います。そんな私が全国でももっと上に行きたいと思えるようになったのは、自分の成長の支えとなった周りの方々のおかげです。決勝が決まった時はそのようないろいろな思いが浮かび、感極まってしまいました。これまで、決して平坦な道ではありませんでしたが、全日本インカレでの決勝のレースは本当に楽しく、幸せで最高な800mでした。今まで応援してくださった方々、本当にありがとうございました!どうか残り短い競技生活、そして引き続きこれからの福島大学陸上競技部への応援もよろしくお願いします!」

努力が実を結んだのですね、本当におめでとうございます!
ありがとうございました!

激しいラストの福大対決!(菅野は右)

中村の一周目の積極的な走り
(中村は左から三番目)
次に800mで5位入賞した中村に話を聞いてみました。今回の全日本インカレはどうでしたか?

中村「今回私は400mと800mに出場しました。400mでは準決勝で落ちてしまいましたが、準決勝ではどのような気持ちで挑み、どのようなレース構成をすれば良いのか等、これからのレースに繋がることをたくさん知ることが出来たので来年こそは絶対に決勝で戦いたいと思います!」

次につながるレースができたようですね。
800mはどうでしたか?

「800mでは、2.07.42で5位入賞することが出来ました。自己ベストを出して入賞出来たことは嬉しかったのですが目標としていた2分6秒台でまとめることが出来なかったのはとても悔しかったです。来年こそは、目標タイムで表彰台に上がって笑顔で終われるようにこれからも一つ一つの練習に取り組んでいきたいと思います!」

入賞おめでとうございます!
さらに上を目指してがんばっていきましょう!
お疲れ様でした。
全日本インカレで堂々の自己新記録更新!
800m、1500mに出場した樗澤に話を聞いてみます。
初日は1500mでしたね。

樗澤「3分台を目指して1500mにも出場しようと決めていましたが、残念ながらスローペースとなってしまい、惜しくも3分台には届きませんでした。しかし、スローペースの中で自己ベストとあまり変わらないタイムで走ることができました。3分台を出せるかもしれないという予感が、出せるという確信へと変わったレースとなりました」

次の大会で3分台を出したいですね!
800mでは見事に自己ベスト更新しましたね!

「3回目の全日本インカレにして、ようやく自己ベストを更新するような走りができました。準決勝に進みたいという気持ちで臨み、3着を狙える位置でずっと走りましたがラスト150mほどで先頭と離され、力の差を感じました。悔しい思いもありますが、自己ベストを更新できたこと、全国の舞台で自身の力を出し切れたことをとても嬉しく感じます。応援してくださった方々ありがとうございました!」

800mでは福島大学歴代3番の記録でしたね!
お疲れ様でした。

粘りのラストスパート!!
(樗澤は右から二人目)
多くの選手の健闘!! 

高橋(奈)の迫力ある投擲!

 続いて、女子やり投に出場した4年の高橋(奈) に話を聞いてみました。

高橋(奈)「最後の全日本インカレは、13番と言う結果で終わりました。キャプテンとして決勝にしっかりと残り、チームに貢献する事が出来なかったのは、正直自分自身の力不足を感じました。しかし、結果にはつながりませんでしたが、純粋に試合の雰囲気を楽しみつつ良い緊張感を持って陸上をする事が出来たので、その点は良かったと思います」

会場の雰囲気に飲まれる事なく試合ができたようですね。

「自分の持っている力を発揮した結果なので、しっかりと受け止め、次の国公立では一本良い記録を投げるだけでなく、高いアベレージで試合をしていきたいと思います。応援ありがとうございました!!」

お疲れ様でした!
次に4年の新田に話を聞きましょう!
大学最後の全日本インカレ、振り返ってみてどうでしたか?

新田「最後の全日本インカレは正直悔しい想いしかありません。今年はいけるという自信があったにも関わらず、練習通りにいけずに結果を出せなかったことが監督やチームに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。全日本インカレの舞台でひとりひとりが最高のパフォーマンスを発揮できなければ意味がないので、そのための準備や気持ちづくりをしっかり行わなければいけないと思いました。私は最後の全日本インカレとなりましたが、3年生以下は来年もチャンスがあるので、今回の結果を踏まえて来年の全日本インカレに向けて今から目標を掲げながら練習に励んでいってほしいと思います。また、競技面だけではなく、少ない人数でもみんなでサポートし合うことや、応援が絶対に選手の力となり、チームが1つになると思います」

悔いの残る結果となったのですね。
後半シーズン、残りの試合に向けて意気込みをお願いします!

「4年生にとっての大会は、残すところあと2回となり、来週には今シーズン最後の対校戦があります。そこでは個人種目の200mにも出場します。全日本インカレで全国の選手の走りを見て刺激を沢山受けたので、個人種目を走れなかった悔しさをぶつけていきたいと思います。そして、チームのための行動や4年生として後輩に何を残せるのかを具体的に考えて、残りの練習や大会に臨んでいきたいです」

ラストシーズン、駆け抜けましょう!
ありがとうございました!

全日本インカレ、ラストラン!(新田は中央)

前に食らいつく金井(金井は中央)
200mに出場した3年の金井に話を聞いてみました。

金井「結果を残すと臨んだ3年目の全日本インカレですが、悔しく情けない結果となってしまいました。悔しさだけで終わらないように何が今の自分に足りなかったのか、勝つために何が必要なのか、もう一度考えて必ず来年に繋げていきたいです」

悔しさが残る大会だったのですね。
今後に向けて意気込みを教えてください。

「来年は学生最後の年になるので、来年こそは全日本インカレという舞台で結果を残したいです。自信を持って勝負できるように、まずは今シーズンの残りの大会で自己ベストを出して次に繋がるように練習していきたいと思います」

来年に向けて頑張ってください!
次に3年の小杉に話を聞きました!

小杉「全日本インカレでは、100mに出場しました。準決勝に進出はできたものの、目標であった11秒台を達成することができませんでした。この日のためにやれることはやってきたので結果を受け止めることはできましたが、来年またこの舞台に立ち、勝負をしたいと強く感じる試合になりました」

自分の力が分かった試合だったのですね。

「去年より確実に力はついているので、来年は11秒台を安定して出し、決勝の舞台に立てるように、今後頑張っていきたいと思います。また、今シーズンは残すところ2つの試合があるため残りの試合も11秒台を狙っていきたいです」

残りの試合での活躍も期待しています!

小杉の力走
 
必死に前を追う小林(小林は右から二人目)
 次に3年の小林に話を聞きました。

小林「3回目の全日本インカレでしたが、結果は予選落ちで終わってしまいました。自分がやりたいことを出来る時と出来ない時の波があるという自分の弱さを感じました。また今大会、どの種目でも目標としていた記録とはかけ離れてしまい、恥ずかしく情けない気持ちでいっぱいです」

自分の弱さを痛感した試合だったのですね。
今後はどのようなことに取り組みますか?

「来シーズンに向けて、何かを変えなくてはいけないと思っています。来年の全日本インカレは私の地元である新潟県での開催予定です。最後のインカレこそ。という思いがより高まっています。また、今シーズンは国公立27大、国体などを含め大きな大会もまだあるので、もう1度気を引き締めて頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」

今シーズンもまだ残っているので良い記録を期待しています!
 次に三段跳に出場した3年の高橋(桃)に話を聞いてみました。

高橋(桃)「3度目の全日本インカレは三段跳に出場しました。大会前に予選通過記録を跳び決勝に残るという目標を掲げましたが、予選落ちで終わってしまいました。全日本インカレで勝負できないのが今の自分の現状で、周りとの実力の差を感じました」

今の自分のレベルを痛感したようですね。
来年の全日本インカレに向けての準備はもう始まっていますね。

「今の自分のベスト記録を出していれば決勝に残れただけに悔しい思いがあります。この悔しさを忘れずに、来年の全日本インカレでは、最上級生らしい戦いができるように、今から来年の全日本インカレを見据えて行動していきたいと思います」

大学生最後の年で華を咲かせられるように頑張っていきましょう!
お疲れ様でした!
 
高橋(桃)の力強い助走!
 
周囲に負けない力走!(茨木は中央)
 次に100mと100mHに出場した茨木に話をきいてみました。初めての全日本インカレはどうでしたか?

茨木「1年目の全日本インカレが呆気なく終わってしまいました。100mは準決落ち、本種目の100mHでは予選落ちという情けない結果でした。期待してくださった方には本当に申し訳ないです。まだまだ全国では通用しないということを改めて痛感しました」

悔しさの残る大会だったのですね。

「今年1番楽しみにしてきた試合で力を発揮できない悔しさ、勝負どころで自分の走りができない悔しさ、色んな面でプライドが許せない部分が残った大会でした。
まだこれからも大会が続くのでそこでまた好記録目指して頑張ります」


ありがとうございました!
 次に川澄に話を聞いてみました。初めての全日本インカレはどうでしたか?

川澄「今回私は女子棒高跳に出場しました。最初の高さが自己ベストの高さということもあり、もちろん不安もありましたが、いつもよりも思い切って跳躍できたと思います。体の状態も今シーズンで1番よく、気持ちよく、突っ込むことが出来ました。NMという記録で、悔しさがありますが、この経験を今後の練習に活かして来年こそは戦える選手として出場したいです。また、大学生のトップレベルの跳躍をまじかで見ることが出来たり、雰囲気を感じることが出来て、『私もこの舞台で活躍したい』と思う事ができました」

良い経験ができたようですね。
今後の目標はありますか?

「今後はベスト更新はもちろんですが、高い高さからでも正確に越えられるような安定感のある跳躍を目指します。そのために、自分には何が足りていないのか、どこを直すべきなのかを考えながら日々の練習に取り組みたいです。たくさんの応援をありがとうございました」

上を目指して頑張っていきましょう!
お疲れ様でした。
 

川澄の意地の跳躍
 次に千葉に話を聞きました。
初めての全日本インカレはどのようなものでしたか?

千葉「初めて全日本インカレに出場して、率直な感想は全国のレベルの高さを痛感したという事です。決して甘く見ていたわけではないのですが全日本インカレの独特の雰囲気に飲み込まれてしまい力不足を痛感しました。また、目標にしていた全種目自己ベストは更新することができずに終わってしまったのでとても悔やまれます」

良い点はありましたか?

「良い点は走高跳で練習の成果が出て東北インカレより10cmベストを更新することが出来たことです。また、来年の全日本インカレに向けての良い経験が出来たと思うので2020年の全日本インカレでは今年の悔しさを同じフィールドで晴らしたいと思います。沢山の応援ありがとうございました」

二日間お疲れ様でした!
 最後に、高橋(瑞)に話を聞いてみました。全日本インカレお疲れ様でした!

高橋(瑞)「ありがとうございます。全日本インカレまで全く記録が伸びず、不安な気持ちが残ったまま当日を迎えました。しかし、自分が思っていたよりも体自体は動けていたので、不安は消え少しずつ自信が出てきました」

自信を取り戻して競技に挑むことが出来たのですね!

「はい。しかし、結果を残すことが出来ず、皆さんの期待や応援に答えられなかったことが、とても申し訳ないです。技術だけでなく、私生活なども今まで以上に見直して、全日本インカレで十分に戦えるような選手になりたいと思います。沢山の応援ありがとうございました」

普段の生活から意識していきましょう!お疲れ様でした。
 第34回国公立27大学対校陸上競技大会に向けて
 
最後の対校戦!!(盛田は写真左)
始めに、4年生の盛田に聞いてみました。

盛田「去年のこの大会では、2種目とも表彰台にあと1本及ばず悔しい思いをしました。今回こそは表彰台に登ると共に、2種目とも決勝でしっかりとタイムを出せるように頑張りたいです」

去年のリベンジということですね!

「また、4年生にとっては最後の対校戦となります。個人の記録も大切ですが、『チームのために』という意識をしっかり持って大会に挑みたいと思います」

チーム一丸となって頑張りましょう!
 次に2年の坂本に意気込みを聞いてみました!

坂本「私は、400mHに出場します。今シーズンは、未だに、自分が思い描いていたようなレースができていません。反省点が見つかるようなレースをせず、走り終えた後に、『やり切れた』と思えるようなレースをしたいです」

悔いのないレースをしてください!
今大会の目標を教えてください!

「今回の大会は4年生と一緒に戦える最後の対校戦になります。約2年間、先輩方には、たくさんの事を教わり、助けていただきました。最高の形で対校戦を終えて、感謝の気持ちを伝えられるような走りをしたいです」

ありがとうございました!

シーズンの集大成を!
 次に3年の能戸に話を聞きましょう!

能戸「国公立は、大学で勉強を頑張りながらも、陸上競技に取り組むと言った同じような境遇の人たちと競技することや、大会日程中に講習会が設けられるなど、国公立の枠組みの大学として互いに競技力を競い合いながら高め合っていこうという意向が強い大会でもあると思います。そんな大会ですので、自分の競技でベストを尽くすことはもちろんですが、他大学からの色々な刺激をもらえるような大会にしたいと思います」

国公立での目標を教えてください!

「目標は自己ベストを更新することです!かなり人数が多く、厳しい戦いになることが予想されますが、今までの練習の成果を発揮できるように自信を持って試合に臨みたいと思います!」

自己ベスト目指して頑張ってください!
ありがとうございました!
最後に1年の黒崎に話を聞いてみました。
国公立27大戦での目標を教えてください。

黒崎「国公立での走りの目標は、5000mで16分20秒を切ることです。私の中で、今回の大会は大学1年時の成果を大きく左右される重要なものと位置づけています。なぜなら、今回の大会で目標となるタイムを出さなければ、次の段階に進むことが出来ず、残り少ないトラックの競技会で15分台を出すことが難しくなってくるからです。厳しい福島の夏を乗り越えた成果を発揮して、目標を達成できるように頑張ります!」

先を見据えたレースを考えているようですね。

「また、走り以外にも、大会での1年生の仕事をミスなく全うして、先輩方に成長した姿を見せられるように頑張ります!」

活躍を期待しています!頑張ってください! 
   
 ※次週の週刊福陸の更新は国公立27大学対校陸上競技大会の日程の関係により、9月25日(水)になります。
 
編集後記
同期が全カレ入賞は誇らしいです!(盛田)

後半シーズンも頑張っていきましょう!(千葉)

国公立頑張ります!(芦野)

最近布団をかけて寝始めました(佐藤)