第488号  2011/10/24
福島の、東北の復興に向けて!想いを込めて繋いだ襷!!
〜第29回全日本大学女子駅伝対校選手権大会〜
10月23日(日)に全日本大学女子駅伝対校選手権大会が、仙台市陸上競技場をスタートとし、仙台市役所前市民広場をゴールとする6区間、38.6kmのコースで行われました。福島大学は2年ぶり12回目の出場となりました。長距離専門の部員2名という中での駅伝でしたが、今年は元気な福島を全国に伝えるべく、総力戦で戦いました。出場した選手にインタビューしました!
●1区(5.8km)中田倭菜

駅伝初挑戦で一区を任された中田ですが、どのような気持ちで一区を走りましたか。

「一区はチームの流れを作るので、プレッシャーは感じていましたが、短期間ながらも駅伝チームを組み、今まで走ったことのないような長い距離の練習を行ってきたので、どこまでいけるか未知なる自分にワクワクする気持ちで臨むことができました」

プレッシャーをワクワクに変えて走れたようですね!
普段やっている、トラック種目との違いはありましたか。

「途中本当に苦しくなった時、沿道からのたくさんの人の応援や、福島大学の仲間の姿が近くに見えたのはすごく励みになりました。様々な人に支えられて走ることができたこと、本当に感謝です。今回の経験をしっかり自分の種目に繋げていきたいと思います」

初挑戦とは思えないような堂々とした中田の走りに感動しました!お疲れ様でした。


スタートの競技場から飛び出す中田


沿道の学生から応援を受けながら力走する長沢!
●2区(6.8km)長沢清佳

院生となりこれまでに多くのことを経験してきた長沢は、2年前と同じ2区を走りました。

「福島大学として駅伝に出場できたことや、福島県が頑張っていることをアピールできる機会をいただいたこと、とても感謝しています。出場できたのは多くの方々のサポートがありました。仲間と励まし合いながら練習を積み、自信を持って当日を迎えることができました」

たくさんの支えを実感しながら走ったようですね。
福島の代表として納得のいく走りは出来ましたか。

「今までの経験を生かすことができず、襷を繋ぐことができませんでしたが、少しでも福島の頑張っている姿が伝わってくれれば嬉しいです」


福島の頑張っている姿が伝わったのではないでしょうか。お疲れ様でした!
●3区(9.1km)亀田咲絵

最終学年として、また駅伝チームを引っ張っていく中で、今大会に懸ける想いがあったと思います。最後の大学駅伝を終えての気持ちを教えてください。

「今回、全日本大学女子駅伝に福島大学として出場でき、最後の大学駅伝を締めくくることができて良かったです。私と浅見の区間で襷を繋ぐことができず、浅見が走りだしたときは涙が止まりませんでした。ですが、一人ひとりが精一杯の走りをし、ゴールを迎えることができ、嬉しい気持ちでいっぱいでした」

さまざまな想いを胸に、最後の大学駅伝を走っていたのですね。

「また、チームのみんなが応援に駆けつけてくれ、苦しいところで踏ん張ることができました。沿道からも『福島がんばれ』という声援をたくさん受けました。私たちの走りが、少しでも東北や福島の復興に繋がれば嬉しいです」


4年間杜の都を駆け抜けてきた亀田。本当にお疲れさまでした!



最後の杜の都を駆け抜ける!

 
沿道、仲間の応援を背に受けて!
●4区(4.9km)浅見真理奈

普段は800mを専門とする浅見も駅伝は初挑戦でした。


「駅伝を走ると決まってからの長距離の練習は本当に一からのスタートでした。しかし、一緒に走った仲間と普段の練習の時の応援があったおかげでこの舞台に立つことができました」

この大会を迎えるまでにたくさんの積み重ねがあったのですね!4区を走ってみてどうでしたか?

「4区は一番沿道に人が多いところです。走り始めてから最後まで『福島大学、頑張れ!』という声が全く途絶えなく、きつくなっても諦めるわけにはいかないという気持ちでした。走っている時だけでなく、走る前にアップしていてもたくさん声をかけられました!コース終盤の坂を上るところでは陸上部のみんながいてくれて、最後の最後まで応援のおかげで走ることができました」

たくさんの応援に後押しされて走ることが出来たのですね!お疲れさまでした!

 

5区・6区最後の2区間は、1年生の2人が走りました!


●5区(4.0km)糸原綾


400mHと800mを専門としていて、長い距離はあまり走らない糸原ですが、大きな舞台で初めての駅伝を走り、どのような気持ちですか。


「思ったより4キロは長かったです。しかし、辛いと思う間もなくずっと沿道から声援が聞こえていました。走りきることは一緒に頑張ろうと思っている東北の皆さんのためにもなる気がして、期待に応えたくて一生懸命走りました。本当にいい経験ができました。応援して下さった皆さんに感謝しています」


慣れない中でもしっかりと走ってくれました!この経験は専門種目にも活かして行けると思います!お疲れ様でした!

●6区(8.0km)田村飛鳥


1年生ながらアンカーを走りましたがどのような思いで走りましたか。

「福島、東北の復興に向けて、福島大学が出場することで少しでもその励みになりたいという思いで、この大会に挑みました。怪我をしていて、思うような練習を積めていない中で、初出場でアンカーを走ることはとてもプレッシャーを感じました。いざ走ってみると、やはり全国のレベルは高く、自分の走りもできず、個人的に不甲斐ない結果になってしまいました。しかし、沿道での仲間の応援が物凄い力になり、最後まで走りきることができました。改めて駅伝って良いなと思えることができました。この想いを来年にも繋げていきたいです。応援ありがとうございました!」

田村の走りからは強い気持ちが伝わってきました!初の大学駅伝出場での経験をこれから活かしていってほしいですね!



1枚目:気持ちのこもった走りを見せる田村
2枚目:フィニッシュテープを切る瞬間
福島大学は2時間26分00秒で23位でした。長距離専門の選手が2人という中臨んだ大会でしたが、
選手のコメントにもあるように、本当にたくさんの声援のおかげで走り切ることが出来ました!
応援して下さったみなさん、本当にありがとうございました!!
 
五十嵐(麻)走幅跳で優勝!伊藤100mHで第2位!!
〜第27回日本ジュニア陸上競技選手権大会〜
10月21日(金)から23日(日)まで名古屋市瑞穂公園陸上競技場で日本ジュニア陸上競技選手権大会が行われました。この大会には五十嵐(麻)、伊藤、糸原、齋藤(衿)、山下の5人の1年生が出場しました。走幅跳では五十嵐(麻)が優勝、伊藤が100mHで2位入賞、100mで8位入賞、糸原が800mで7位入賞という活躍を見せました。
入賞した選手にコメントをもらいました。

今年大活躍の五十嵐(麻)の跳躍!
国体、実学と連戦の中での試合ということでしたがこの試合にはどのような気持ちで挑みましたか?

五十嵐(麻)「今回は国体、実学、ジュニアとの連戦だったのですが、国体から良い結果を残すことができそのまま良い流れでジュニアに臨むことができました。記録はあまり納得していませんが、優勝できて凄く嬉しいです。今シーズンの結果に満足せず、来シーズンはもっと記録を伸ばせるように冬季の練習を頑張りたいと思います!」

去年に引き続き日本ジュニアで2連覇を達成した五十嵐(麻)。今年は全国の舞台で大活躍しましたね。来年の更なる飛躍に期待です。

国体で自己ベストを更新し、調子を上げてきたようですが、今回はどのような走りができましたか?

伊藤「100mHは、良い走りをして今シーズンを締めくくろうと思っていたのですが、予選、準決勝、決勝とタイムが落ちてしまい課題が残るレースとなってしまいました。また、3本しっかり走り切れる体力も必要だなと実感しました。
100mでは、まだまだではありますが、今シーズン中では一番納得のいく走りができました。今の自分の力を出せることはできたと思います。来シーズンに向かってこれからもっともっと努力していきたいと思います!」

シーズン終盤になり調子上げてきて、1年目から自己ベストを更新した伊藤。まだまだ満足していないようなので、来年の走りにも期待できそうですね!


好調の伊藤の走り!


ラストスパート!!
今年から本格的に800mを走り始めた糸原。力がある選手が多い中のレースはどうでしたか?

糸原「今回の大会では入賞は絶対条件!と思って挑みました。記録的には満足のいくものではなかったですが、2分6秒台の選手の多い中、自分は最後の100mまではついていける!という感覚をつかむことができました。これからはレース展開を意識し、最後まで諦めないタフさに磨きをかけます!応援ありがとうございました!」

糸原はレースが終わった後すぐに、駅伝のために仙台へ向かいました。トラックにロードに幅広く活躍する糸原の進化に注目です!!
   
シーズンも終盤になりました!
〜秋季県北記録会〜
 10月22日(土)に、あづま陸上競技場で県北記録会が行われました。佐藤(涼)がやり投で自己ベスト、山内が大学に入って初めての三段跳に出場し自己ベストを更新しました。

自己ベストの投擲!
●佐藤(涼)のコメント●

「今回自己ベストを出して、着々と50mに近づいているので素直に嬉しいです。あとは、やりにしっかりと力を伝えられるような投げの練習を多くしたいと思います。あと、ブロックがしっかりとなっていないので、そこの練習をこれからも頑張りたいと思います。また自己ベスト更新の報告ができるように頑張ります

自己ベストを更新しながらも反省を忘れないその姿勢は、さらなる成長を期待させてくれますね!
 
●山内のコメント●

「今回は新たな種目に挑戦しようと思い、大学に入って初めて三段跳に出場しました。大学初の三段跳ということで、いつも走幅跳でピットにいる時とは違った緊張感がありました。狙った記録には届きませんでしたが、まだまだいけそうな感覚はありました。三段跳の練習をする中で、自分の体の使い方を違う視点で考えることができ、良い経験になりました。挑戦したからには、もっとちゃんとした記録を残したいので、修正できるところを練習して、また挑戦してみたいと思います!」

大学では初めてとなる種目に挑戦し、専門の走幅跳にもつながるような手ごたえを得たようですね!いつもとは違った種目に挑戦できるのも、記録会のいいところですね!
 
大学初の三段跳!
今週の人 編集後記

和田 考平
石田 采与

前回、佐藤涼太に紹介されました和田です。今週は、同じ短長ブロックに所属する石田采与について紹介させていただきます。石田は周りが困っていたり、忙しかったりすると必ず手伝ってくれる気の利く人です。練習においても、勉強においても、決して妥協をすることはなく、何事においても謙虚かつ一生懸命に取り組んでいます。その姿勢から学ばされることはたくさんあります。一緒に練習をして感じさせられることですが、彼女の持ち味はなんと言っても粘りです。後半のスピードが落ちることなく、最後までしっかりと走り抜きます。誰もが音を上げるであろう過酷な練習においても、平然とやり遂げます。これほど自分を追い込み、意欲的な石田です。しっかりとファンダメンタルを築きあげ、近い将来に、大きく自己ベストを更新すること間違いないでしょう!石田采与から目が離せません!!!

僕は応援で10キロ以上走りました!ホームページの作成の仕方も少しずつ分かってきたのでこれからもより良い記事を作れるように頑張りたいです(鈴木智)


駅伝の応援にも力が入りました!応援している私たちも、沿道の方に応援されました!いつもの大会とは違い、選手の間近で応援できてとてもよかったです。(山内)


駅伝の応援はかなり走り回りました!選手のみなさんお疲れさまでした!(松岡)